お揚げさんとエスプレッソ
「味噌汁の具は一種類でいい。味がにごるから」と言ったのは確か美味しんぼの山岡氏。
「山岡〜!!」と富井副部長になってちょっと注意したくなるくらい栗田さん、不憫だ。よく我慢できるな…と思ったけれど、私もこのあいだフリーズドライのお味噌汁にちょっとがっくりしました。
揚げ茄子のお味噌汁にわかめだと…。茄子に磯の香りだと!でも人気っぽかったから支持者は多いんですよね、きっと。
美味しんぼでもなんでもないけどわたしは、
お揚げさん・大根・ねぎ このトリオが好きです。
揚げ茄子然り、お揚げさんのようなオイリーな具があるとお味噌汁がリッチというか味わい深くなりますよね。
甘めの合わせ味噌にこのトリオだと、お味噌汁だけで満足感が得られる感じ。
ちょっとおデブな発想かもしれませんが。
一方、赤だし+なめこはすっきりとした感じですよね。お寿司の時なんかはマストです。お酢の酸味と赤だしのすっきり感がベストマッチです。じゅんさいとかいいね。
なんでお揚げの話かっていうと、先日お客さんに「コーヒー豆、数日経ったら水滴みたいなのがついていたんですけど何ですか?」と聞かれたからなんです。
そもそもコーヒーの生豆には15%ほどの油脂分が含まれています。浅煎りだとそれが表面化してこないのですが、深煎りだと焼成されたことによりオイルの入ってる部屋(たとえ)が壊れて表面に出てきます。すっごく深煎りだと、釜から上げた時点でテッカテカなことも。
焙煎後数日で油脂分が表面化してくることも多いです。
悪いことではなくて成分なのです。美味しさの要因でもあります。
例えば、エスプレッソの表面のクレマと呼ばれる層は油脂分です。
乳と油脂分の相性は抜群!ということで、うちのカプチーノやアイスカフェラテに使用するコーヒーは深めの煎りのものを使っています。
コーヒー豆には糖成分も入っているので中深煎りあたりまで焼くとカラメル化してコクも出るから牛乳にぴったんこです。もちろん、バニラアイスにかけてアフォガードにしても◎です。乳・糖・脂肪!うまいやつ!
浅煎りのコーヒーでは出ないコクや複雑な味わいがあると思っています。
なんていうか、ほら、いろんな味するラーメンは「もうひとくち」ってつい飲んじゃう。美味しさって、時に複雑で邪道なんだよね。
お揚げさんのお味噌汁が好きな人は、このあたりのコーヒー
がお好きなのではないかしら?と思ったしだいです。あとはうちのコロンビアも。
気温が低い時は油分が表面に浮きにくいんですが、これから暑くなると表面についた油が酸化しやすくなるので、どうか密閉缶に入れて涼しい場所で保存してくださいね。

そしてお早めにご賞味ください。
ちなみに、粉の状態で買うと油は気にならない思います。ただ、粉にすると酸素に触れる表面積が増えるので酸化(つまり劣化)スピードが早まります。
コーヒーって乾物なんですけど、生きていると思って、日々変化する味を楽しんでいただければと思っています。
京都は、美味しいお揚げがいっぱいなのでうれしい。これは近所のお豆腐屋さんの。

どなただったか忘れましたが、むかし料理家さんが「なんで揚がってるものにわざわざ熱湯をかけて油抜きするんだ?」とお揚げの油抜き不要をお話されていて、目から鱗〜!と思ったことがあります。色々とらわれずに美味しさは本能のままに〜。
ブログ、引っ越しをしまして初投稿です。
まだまだ何もわかりませんがよろしくお願いします。