あんまり読む気になれなかった小説を勇気を出して読んでみました。
『夜明けのすべて』
私もパニック障害で（ほぼ治ったと思い込んでいるけれど）いまだにどこに行くにも、食事をするにも、また発作がおきたらどうしよう…と思うことが時々あって、この普通の人からしたらバカバカしい悩みをいちいち説明するのも厄介でいろんなチャンスをうやむやにして生きています。
君子、危うきに近寄らず
まあ、当事者はある日突然電車にも乗れないし、毎晩死神が迎えにくるような恐怖を感じて眠れないしで大変です。50％の人が鬱になってしまうらしいですけど、そりゃなるよなって大きく頷きたい。だっていままでできていたことがほとんどできないから。パニック障害って名前がよくないですけど、ギャーって暴れ出したりしないです。心拍数が上がって冷汗が止まらなくて「あ、死ぬ！」ってうずくまって救急車で運ばれてしまうような症状。心というより脳の誤作動です。
作者の瀬尾まいこさんもパニック障害を患われたとのことで、描写に頷きっぱなしでした。ほんと自転車は神なんだよな。もう一人の主人公のPMSの症状のことも、女性ならだよね…と感じることばかり。
内容はとてもやさしいもので、急いで生きているひと、拝金主義のひと、競争心の強いひと、が読むといいのではと思いますが、そういう人は瀬尾まいこさんを読まんか（笑）読まんな～。当事者の方は気分が向いたら読むといいと思います。大きい会社で働いている方にもおすすめしたいかな。
幸い、私はよき医師、友人、家族、お客さん、推しにめぐまれていい状態をキープできています。いつか私もつらい仲間がいたら忍びのようにそっとおせっかいできる存在になりたいなあとか思ったり。まだまだ自分のことでいっぱいですけどね。
さて、子どもに危ないからと没にしたストーブを炊いてみた。寒いし灯油も入れてしまったので。そうしたら思いのほか子ども連れしか来ない！（いつも子どもなんて来ないのに！）でも、みんなあったか～い♥とお行儀がいいのでうれしいです。火はいいなあ。
予定変更になりました。25（土）→休業です。
23（祝）は余裕があればマフィンも焼きます。
